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2020年7月28日

「九九」を暗記させて電卓の自由な使用を禁止したままでは日本の数学の学力はあがらない?!【知立中・知立南中・雁が音中・竜北中・知立西小・猿渡小・八ツ田小・平成小・かりがね小の個別指導塾 明海学院 知立西校】

 

こんにちは!

 

知立西校の増田です😄

 

本日は、ながーいタイトルですが『とてつもない数学』という本の中で、面白い内容を見つけたのでご紹介しますね。

 

 

九九を暗記する国は少ない

 

はじめ、”九九を暗記する国は少ない”と聞いてビックリしました。

 

 

なぜなら、日本人の私たちなら小学2年で必ず誰しもが暗記してきたじゃないですか!

 

 

算数の最初の大きな壁でもありますよね・・・

 

 

リズムと語呂合わせをして、「いんいちがいち、いんにがに・・・」と。

 

7の段が特に言いづらく、何度も何度も練習を😅

 

 

しかし、これは日本語ならではの特徴で、例えば英語だと、8×2=16(はちにじゅうろく)は、”Eight times two equals sixteen.”とそのままの表記なのでリズムや語呂合わせは一切ないのです・・・。

 

 

だから強制的に暗記させる国は、世界的にみると決して多くないそう。

 

 

ここまで見ると、「暗記している日本の方が優秀じゃん♪」と聞こえますが続きを読んでいくと本日のブログタイトルの意味が分かります😏

 

世界の九九(英米圏を例に挙げると)

 

では、世界の九九事情がどうなっているのか、英米圏を例に挙げて説明しますね。

 

英米圏の多くの国では、12×12までのかけ算がまとめられたタイムズテーブル(times table)と呼ばれる表を確認しながら勉強をするのです。

 

 

ちなみにtimesは「かける」という意味で、タイムズテーブルを何度も使っているうちに自然と覚えてもらえばそれでいい、というスタンスみたいです。

 

なぜ、12×12までかというと、1フィート=12インチ1ダース=12個など実生活の中でよく使われることの多い十二進法に対応するためです📝

 

中3で平方根の単元を習うと、12×12=144と即答できるように暗記しちゃいますね。

 

無理なく分からなければ表をみて確認

 

これは我々日本人の感覚ではカンニングのようで、本当にこれが勉強なの??と疑い深くなりますよね。

 

実はこの方法でもOKな理由がちゃんとあったんです。

 

世界の国では九九をなんで暗記しなくていいの?

 

多くの諸外国で「九九の暗記」を強制しないのは、先ほども挙げたリズムと語呂で覚える方法がないから、というのもありますが一番は中学に上がれば電卓を自由に使えるようになるという事情も関係しているみたい。

 

 

アムステルダムに本部を置く国際教育到達度評価学会(IEA)が行った国際学力調査「TIMSS2015」を見ると、各国の教員に「算数・数学の授業で電卓を使わせるか」というアンケートの結果

 

・小学4年生:日本も含めほとんどの国が電卓を使っていない。

・中学2年生:電卓を自由に使わせる国が途端に増える。

 

10歳を過ぎて論理的思考力を育む時期に入ると、計算のような単純作業よりも「考える」時間と能力に焦点をあててもらいたいという現れとのこと。

 

そんな中、日本で中学2年生になっても電卓を自由に使わせる教員はわずか6%😳

 

確かにここ最近の教育界では

 

論理的な思考力

 

という言葉であふれていますよね。

 

その点、この力を育むために必要なのは文章問題証明問題のような考える練習が最も効率が良さそうですね。

 

日本の数学リテラシーの現状

 

最も電卓を自由に使わせている国の

 

シンガポール

香港

 

この2国は経済協力開発機構(OECD)によるOECD生徒の学習到達度調査の直近4回において、

 

OECDは2020年現在37か国

 

シンガポール

2位→2位→1位→2位

 

香港

3位→3位→2位→4位

 

日本

9位→7位→5位→6位

 

電卓を自由に使わせている国の方が数学力が高いと捉えることができますね。

 

 

また、教育における電卓利用の是非を考える研究でも、電卓や表計算ソフトのような計算ツールを活用することで、子どもの概念的な理解力が高まるという報告も。

 

ますだ的まとめ

 

ここまで、本ブログを読み進めていただいた方は、数学の分野でかなりコアな方や明海の大ファンの認定をさしあげます(笑)

 

お読みいただきありがとうございます😊

 

 

「電卓」という道具は教育現場では、少し悪役の立場かもしれません。

 

電卓を使っているとネガティブに捉えられる時もあります。

 

 

でも、我々大人の世界では電卓という道具はとても身近に、そしてスマホの中にでもありますよね!

 

表計算ソフトExcelがもしこの世から消えてしまってはお仕事もままならないですよね。

 

 

単純な計算が得意な機械に計算は任せ、本質的な応用力は我々人間の得意分野ではないでしょうか🤔

 

 

つまり、論理的思考力を子どもに身に着けさせるために、我々”大人”が適切な方法を模索していくことが大事ですね。

 

とても考えさせられる良本でした。

 

今日はこのあたりで。

いいね👍🏻をお願いします♪

 

それでは!

 

(本日のブログ内容は『とてつもない数学』より抜粋)


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塾長プロフィール

■知立西校/中原

愛知県知立市出身。明海学院知立校・三河八橋駅前校・知立西校で小学生から高校3年生まで指導経験をもつ。主に高校3年生の英語を担当。

教育へのモットーは、「『ふだんのくらしのしあわせ』が実現できるように」
「くらし」を豊かにし、「いきがい」のある人生を送るためには、変化に対応する力が必要であり、そのためには「勉強すること」が大切だと考えている。

勉強面でのレベルアップはもちろん、まずは子どもたちが塾に行くのが楽しいと感じてもらえる教室づくりに取り組んでいる。

・得意科目/英語(特に英文法)、社会

・趣味/多趣味。8年間サッカーを経験。サッカーが大好きで、最近野球にもハマっている、とにかくスポーツが大好き。旅行、音楽を聴く、ドライブ、など。

・好きな食べ物/お肉!(特に牛タン)

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