個別指導塾 明海ゼミナール 笠松駅前校 塾長ブログ

こんにちは。

「明海ゼミナール　笠松駅前校」の渡邊でございます。

明海ゼミナール笠松駅前校では、

今年度から新しく教室のテーマを決めて

掲示しました

明海ゼミナール笠松駅前校のテーマは

「己を耕す」

です。

写真にもありますが、

耕された畑では太く立派な根が伸びます。

根が強ければ大きく成長できます。

自分自身を畑に見立てて

自分自身を耕そう

という意味を込めて

このテーマにしました。

ここからもう少し小難しい話をすると 

(以下長いですが、塾長の想いです。お付き合いください。)

耕すという言葉は、

英語で「plow」ですが

もうひとつの言葉で

「cultivate(カルティベイト)」

という言葉があります。

この「cultivate」という言葉は

耕す、培う、育てるといった意味がありますが

「culture(カルチャー)」

という言葉に似ていますね。

それもそのはず、「cultivate」の耕すという言葉が

「心を耕す」という意味を得て

「culture」の語源となったからです。

意味は「文化・教養」などです。

皆さんご存じの太宰治先生は、自身の著書「正義と微笑」にて

代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。
植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。
何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。
カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記（あんき）している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならず むごいエゴイストだ。
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。
勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ！　これだけだ、俺の言いたいのは。

と仰っています。

カルチベートされた人間になれ

つまり

ふかふかに耕された人間になれという事ですね。

太宰治先生も言っていますが、耕された人間というのは

心も耕された人間のことです。

私はこの文章が大好きです。

しかし、勉強が出来て頭のいいひと全員が、心が豊かな人間なのでしょうか。

これまた引用ですが、社会学者の清水幾太郎先生が

文化人の大部分は気障な嫌味な人々である。文化や思想を装飾にして世を渡るエゴイストが多い。その偏狭なエゴイズムを秘しておいて、思ひ出したやうに真理を語り、国家を云々するのが彼等の大半である。敢へて言へば、文化人といふものは日本国民の中でもかなり汚い部分を形作つてゐるのである。そしてかういふ汚さが最も甚しいのは、寧ろ良心的などと評せられてゐる文化人であらう。格別の業績もなくて、ただ良心的といふやうなポーズを以て身を守つてゐる人々に至つては唾棄すべき偽善者である。所詮思想を通じて彼等を見るのが過失である。

と仰っています。

本来、文化人という言葉は文化的教養を身につけた教養人のことを指しますが

清水幾太郎先生が言っている文化人というのは、心まで耕された人間ではなさそうです。

知識だけを身につけても、心が耕されていなければ

その知識をひけらかす、悪趣味な人間になってしまいます。

かといって心を耕すには、知識を身につけなければなりません。

知識が無ければ、新しくみたもの、知らないものを

興味をもって観察することができません。

例えば映画を一本観るにしても、

その映画作品の時代背景、テーマの知識、国、衣装、etc..

映画では意味もなくその演出をするわけではないので、

「なぜ？どうして？」と興味を持って観察しなければ、その意味を見出せません。

文化作品を味わう時に隅々まで味わうためには、作品を観察するための知識と

その作品に込められたメッセージの奥深さを感じ取るための心が必要です。

映画を例に挙げましたが、これは日常生活の様々な場面で起こり得ます。

音楽然り、アニメ然り、絵画然り

もしかしたらふとした会話の中で…。

私は生徒たちに物事に興味を持って取り組める人間になってほしい

興味を持っていろいろな学問、文化、作品に触れて心を豊かにしてほしいと

考えています。

教養や文化と偉そうなことを言いましたが、

要は世界にあふれる面白いことを面白いと思ってもらえるように

なってほしいという事です。

興味がなければ面白いと思えませんからね。

なので私の教室には、もしかしたら生徒が興味を持つかもしれないという思いで、

私物ですが、図鑑や地図、化学の本、歴史雑誌などを置いています。

(現に生徒の中で図鑑や本に興味津々の子が何人かいて嬉しく思います。)

と、「己を耕す」という言葉にはこんな裏のテーマを込められていました。

ただ、生徒に説明してもまだ理解はできないと思いますので、

語るのはブログだけにしておきます。

明海ゼミナールは

料金、指導システム、めんどうみの良さ、

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説明会の枠も限られてますので、お子さまの勉強の様子や成績が気になる方は

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駐車場は笠松中と同じ道路沿いになります。
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