こんばんは、一宮南部丹陽校の安田です！

今日の夜19時を少し回った頃だったでしょうか、教室の玄関が控えめに開かれました。

こんな中途半端な時間に…?自習生でも来たか?

そんな考えでチラと玄関をみると、なんと学ラン姿で立つ人物が遠慮がちに教室を覗いているではありませんか。

「あ、せんせーお久しぶりです…俺のこと覚えてます？(笑)」

そんな控えめな言葉と共にやってきたのは今年の春、公立単願で見事合格を勝ち取った現高1のKくん。

学生服姿を見ることもなかったことに加え身長もだいぶ伸びたようで(昔は16●cmの私より低かったのに！！)すっかり見違えましたね、どこから見ても立派な男子高校生でした。

「Kぇ！？えらく久しぶりじゃん！どうしたんこんな時間に？というか何しに来たん？遊びにきたの？(笑)」と、嬉しい来客に若干テンションが振り切れる私とは真逆で、なんだかKくんは浮かない顔です。

「うーん…ちょっと進路相談というか、ちょっとした悩みがありまして…その相談に来ました(苦笑)」

Kくんはまだまだ高校1年生、そんな思い悩むほどの選択が果たして高1生にあったか少々疑問でしたが、よくよく話を聞いてみると

「もうすぐ生物選択にするか物理選択にするか、理科2科目の選択希望を出さないといけないんですけど、どっちを選べばいいかわかんなくて…せんせーに聞いてみよっかなって…」とのこと。思ったよりガチな悩み相談で正直少し怯みましたね(笑)

物理+化学にすると大学選択の幅が広がる！

よく言われることですが、理系の高校生は物理+化学選択にすると大学選択の幅が広がります。

大学入試において入試科目は学部系統によって当然違います。理学・工学系統では物理、化学を指定する大学が多いです。ところが、農・水産学系統、看護・保健学系統の学部では物理、化学のほか、生物でも受験できる場合が多いというのが大体の傾向です。

極論、仮に生物選択にした場合、工学部が受験できなくなる可能性があるのです。

ならばどうやって物理か生物かを決めるのか…一番は大学で何を勉強したいのか、学部をしっかり決めてしまうのが一番ですよね。大学での専攻は、自分のやりたいことと合致すれば最高に楽しくなりますから♫

さて、上の話を噛み砕いてKくんに伝えてみたところ…

「一応行きたい学部というか、やりたいことはあるんですよ。生物の進化とかそういうのに興味があって、それを勉強したいなって思ってて」と、打てば響く鐘のようにすぐに答えてくれました。

そこまで考えているなら話は早いですし、スムーズです。「生物関係だったら農学部ってことだよね。なら生物選択でいいんじゃない？K、理科の計算問題キライでしょ？(笑)」

図星を突かれたからか、Kくんはニヘラっと笑顔をこぼしてましたね。

内心ではKくん自身も生物選択かなーという考えはあったのでしょう。今回相談に来たというのも、結局は誰かに自分の選択を後押しして欲しかったという理由だったのかもしれません。

義務教育から離れて、人生に関わる選択を自分でするのは初めてのことですからね、不安になって当然です。

「じゃあ生物選択にしておきます！でもこの辺の大学の農学部ってどこもレベル高そうで心配なんです…」と、最後までウジウジ悩んでました(笑)

中3生の進路希望の面談ではないですが、行きたい学校があるならそこに行けるように頑張るだけ！必死こいてやるだけだ！と背中をパシンと叩いて今日はお別れしました。

久しぶりの邂逅でつい1年前のノリで熱く話してしまいましたが、その時と同じようにKくんの背中を上手に押すことができていることを祈るばかりです。

時間があればまた経過報告という形でまた教室に来て欲しいですね、Kくん待ってますよー！！

それでは、今日はこのへんで！

また明日です、最後までご覧いただきありがとうございました！

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