個別指導塾 明海学院 一宮南部丹陽校 塾長ブログ

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2020年6月17日

激変する教育業界をぶった斬る1冊を読んだ!【丹陽、南部、大和、大和南、治郎丸中学区の個別指導塾 明海学院 一宮南部丹陽校】

こんばんは、一宮南部丹陽校の安田です。

 

2020年の大学入試と学習指導要領について書かれた「教育激変」を読みました。

ジャーナリストの池上彰氏と、作家であり元・外交官の佐藤優氏の対談です。こいつもやべーです、めちゃめちゃ面白いです。

対談形式なので、いい意味で生々しい!200ページと少し、1時間とか2時間くらいのまとまった時間があれば読み切れます。

 

自分もコロナ騒動前には読み終わっていたかなぁ、そして結局いつまでたってもブログに書かないこのスタイル。

行動に起こすスピードが遅すぎて、もう子供らにも偉そうなことは言えません。笑

 

2020年度、教育現場には「新学習指導要領」が導入され、新たな「大学入学共通テスト」の実施が始まる。なぜいま教育は大改革を迫られるのか。文科省が目指す「主体的・対話的で深い学び」とはなにか。
自ら教壇に立ち、教育問題を取材し続ける池上氏と、「主体的な学び」を体現する佐藤氏が、日本の教育の問題点と新たな教育改革の意味を解き明かす。巻末には大学入試センターの山本廣基理事長も登場。入試改革の真の狙いを語りつくした。(巻末内容紹介より引用)

 

一般人でも理解しやすいレベルに話をかみ砕いて進んでいくので、サクサク読み進められます。

現場かそうでないかに関わらず教育産業に関わる人はもちろん、受験生をお持ちの保護者の方にもおススメです。(・∀・)

 

大学入試の変遷と理由を知ろう

サブタイトルが「2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ」

教育業に身を置く人間として、これは読まねばなるまい(;・∀・)

個人的にすごくよかったのは、今回の大学入試改革を理解するうえで必要となる、共通一次からのセンター試験への変遷(へんせん)がわかりやすく書いてあったこと。せっかくなので、こちらの本の力を借りながら私もまとめてみようかなと思います。

 

国立大学の入試はもともと「一期校」と「二期校」に分かれていました。各大学が独自の選抜試験を行う形で、です。簡単なイメージとして、旧帝大と言われるような大学はすべてが一期校と考えてください。前者が3月上旬、後者が3月下旬というような試験日の関係もありますが、自然と「一期校が本命、落ちたら二期校へ」という序列が生まれることになりました。

結果どうなるかというと、二期校の学生たちは(全員ではないにしろ)コンプレックスを抱えます。「自分は一軍に落ちて二軍の大学に行くんだ」というように。(そして二期校の学生のごく一部が起こしたと言われているのが、あの「あさま山荘事件」なのだとか)

だから「そのような一期校や二期校といった序列をなくし、一遍に受けられる制度にしよう」「全大学一斉の試験を実施するシステムを作ろう」となって生まれたのが、大学入試センターが実施する「共通一次(大学共通第一次学力試験)」というわけです。

ところが今度は、偏差値という物差しで容赦なく序列化されてしまいます。学生は均質化され多様性が失われ、停滞感が増していく。そして打たれた次の一手が「各大学・学科が必要な科目を設定し、受験生はその中から選んで受験することができる」という仕組みにすること。これによって、国立大学だけではなく私立大学も参加できる、今の「大学入試センター試験」が誕生するに至ったのです。

 

どうですか?めちゃめちゃわかりやすくまとまってますよね、さすが池上解説(*‘∀‘)

思いっきり話は変わりますが、都立高校の改革の話もすごく興味深かったです。

当時は「公立校は平等であるべき」という理屈の下で、都立のエリート校をなくすため、学力平準化を図るためと、学校群制度がスタートしました。結果として公立高校のレベルは軒並み壊滅、今でいう「私高公低」の構図が生まれるきっかけとなってしまいました。制度は82年に廃止されましたが、結局私学のレベルが高い構図は変わらないまま。

 

うーん、2023年に愛知の公立入試制度も変わろうかというこのタイミング(;・∀・)

シンプルに生徒の負担を減らすためというのが大義名分で、公立高校の平等を謳っているわけではありません。目指すベクトルがそもそも違うので、同じようなことにはならないと思いますが、こと教育改革は難しいですからね。そもそもの子供の数、私学助成などの制度、いろいろと変わる過渡期において、高校の統廃合や群・グループ分けの変更等は十中八九起こります。愛知の公立高校がどう変わっていくか、目が離せません。

 

なぜ今、教育改革なのか

知識偏重の入試や事実上の学力不問状態の推薦・AO入試をなんとかしよう!

AIにとって代わられる時代を生き抜く力を身に着けるために自ら学ぶ「アクティブラーニング」を取り入れよう!

これがメインストリームであることは周知の事実です。

ちなみにアクティブラーニングという表記はもうあまり使われてなくて、今は「主体的・対話的で深い学び」になってます。

 

本文中にも書いてあることですが、これは教育の現場にいる先生たちへのメッセージなんですよね。

「これから求められる学力はこういうことだよ!」

「だから現場の教育の仕方もこういう感じに変えていってね!」

文科省をはじめ国がやることだから間違っている、と難癖がつけられやすい風潮なものだから、どうしてもうまく意図が伝わらない。

だからいっそのこと入試問題を変えちゃえ!っていうのが一連のストーリーなのだと。

 

お知らせを出すだけだとなかなか変わらないのは「働き方改革」で実証されてますから。苦笑

病気なんてない方がいいのは大前提ですが、新型コロナ騒動で在宅ワークとかリモートワークが浸透したみたいに「いやでもやらないといけない状態」にもっていった方がよほど効率的だし、あっという間に出来上がります。

 

話がそれましたが、とどのつまり私たちは「変わる入試」に対応するために、やれることをやるしかないのだと。

そして、やれることを増やしていくしかないのだと。

受験産業に身を置く以上は、その覚悟も決めないとなと思い知らされた感じです。

 

四技能でもっとも大事なのは

読む、聞く、話す、書くの四技能。

英語に限らず、いわゆる四技能で大事なのは圧倒的に読む力です。

聞く・話す・書くという力が、読む力を上回ることはないと思ってます。読む力が天井です。

同じ文章を、喋れるけれど読めないということはありませんよね。それと一緒です。

 

何が言いたいかと言ったら、

「受験産業に身を置く人間は、やはり子供の読む力を鍛えることが何より大事なんじゃねーの?」

と、この本を読んでゴリゴリに再認識させられたっていうのが本音です(;・∀・)

 

志望校に受からせるのが主たる仕事だと、きちんと認識はしてるつもりです。

ただ「子供の可能性を広げる塾」なんて大看板を掲げちゃってますし、よく言われる「勉強の仕方を教えてほしい」という要望も、突き詰めれば教科書読めなきゃ意味がないよなぁ、と。そのために読む力は捨てていいもの、後回しにしていいものでは決してないよなぁ、と思ったりするんです。

良し悪しの議論はおいておきますが、今のところの勉強っていうのは総じて「教科書を読んで、それを再現する」のがスタンダード。

生徒をそのスタンダードにきちんと乗せてあげられるようにするには、一体どうしたらいいか。明確な答えはいまだにでないままです。

まだまだ勉強というか知見が足りないですね、激しく反省します( ;∀;)

 

 

最初に書きましたが受験生をお持ちの保護者の方だけでなく、今後の教育改革をもろに受けていくだろう今の小中学生の保護者の方まで、幅広い方に読んでいただきたい本でした。「受験刑務所」で働いてらっしゃる同業の皆さんで、まだ読んでいない方もぜひ。笑

文科省とか国の考えって、視点が高くてどうしてもピンとこないですよね。

かみ砕いてある内容なので、一連の改革の意図を理解するための本としては読む価値は十分にアリだと思います。

その意図が腑に落ちるかどうかは別ですけどね。苦笑

先日本屋さんで見かけましたがまだまだ目立つ場所に平積みされてました、よかったらぜひ。

 

入試改革のまとめやら本の感想やら、いろいろでお届けしました。

また次回、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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カテゴリー: 塾生、保護者の皆様へ 本

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塾長プロフィール

■塾長/安田

愛知県稲沢市出身。

明海一熱い指導で通っている、愛知県一宮市にある「明海学院 一宮南部丹陽校」の塾長。塾頭の杉原とは野球仲間で、シーズン中は毎週試合に参加するなど仕事もプライベートも全力投球。生徒にも「勉強も部活も遊びも全部楽しもうぜ!」と、何事もやりきることや達成感の素晴らしさを伝えている。

趣味/野球、ドライブ、スノーボード、読書

大の読書好きで年間100冊を目標に本を読む。好きなジャンルはミステリー・推理・サスペンスなど。近頃は海外小説・古典小説がお気に入り。

■副塾長 /  照井

愛知県犬山市出身。

高校生時代から教育に興味をもち、大学では教育学を専攻し、小学校・中学校・高等学校の教員免許を取得。
学校での集団指導と個別指導の両方経験から、子どもたち一人ひとりに寄り添った教育がしたいと考え、個別指導に従事することを決意。

子どもたちが通塾することに負担を感じることなく、「明海でなら勉強を頑張りたい」と思えるような、あたたかみがありアットホームな教室を運営していきたいという思いで日々向き合っている。

趣味/音楽鑑賞(邦ロックは幅広く聴いているので、好きなバンドや音楽の話が得意です)
そのほか、ゲームやアニメ、映画鑑賞など趣味は多種多様にあるので、様々な話題を通じて子どもたちと親交を深めていきます。

特技/けん玉

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